徒然なるままに。

徒然なるままに日々のこと。なんちゃって教員の備忘録。

〈去りし友に会いに行く①〉

 

鬼退治に行くはずが、青鬼に連れられて鬼ヶ島から逃れた仲間を確保しに行くことに。そんで今日は小平へ。要するに大学院で共に学んだ現職の仲間たちが、現場に帰り何を実践し、何を感じているかを探る旅でした。

 

いやー楽しかった。本当に学べるフィールドワークでした。

何がって、今日確保しに行った先生は、昨年度の学びを現場で生かして自分のものにしてる。そして、本人もそれを実感していたからです。

 

もちろん課題や限界も感じつつも、クラスにも学校にも、そして地域にも変革の波を起こしていました。
それが授業実践でも放課後の本音インタビューからも、バシバシ伝わってきました。
確実に彼の授業観、児童観、学校観は変容していました。そして、今までの経験と昨年度の学び、そして現在の実践についてメタ認知でとらえることができていたのです。

 

「うーん、わかるわかる。」「へぇー」「まじで!?それで、それでそれで?」ってこっちが、オープンクエスチョン意識せずとも出まくるインタビューをさせてくれて感謝、感謝。

共に同じ時間を過ごしたからこそ、わかり合える対話、新たな気づきをくれる対話でした。もう一度、インタビューを聞き直して、振り返りを起こしたいと思うほど、印象的な言葉が多かったです。

 

そんな中でも、強く感じたのは

「大学院に入る前に、こだわっていたことは何だったのだろうと思う。現場に戻ってこだわりを捨てたら、大したことはなかったな。」(趣旨)

 

かな。
この言葉は今の自分に新たな啓示をくれました。はい、読んでいる人に意味はわからなくても良いのです。自分にわかれば。

 

もちろん、これから確保しに行く仲間たちには、大学院で学んだことを生かせずに苦しんでいる人もいるでしょう。むしろ学んできたことが、即実践に繋がっている仲間は、少ないかもしれません。
しかしながら、そうした仲間たちにも会って何を感じ、何が障害となっているか、本音を聞くことが、この旅の目的にもなります。

 

現場に帰って、子供たちと触れ合い、生き生きと語る彼の姿は、昨年度まで私たちが知っている彼とは違う一面でした。残念ながら、彼は鬼ヶ島に戻る気はなく、現在のフィールドで、まだやりたいことが沢山あるようでした。確保ならず!さて、次の仲間探しの旅へと進むことにします。